"I'd appreciate it if you could help us."
(ご援助ください。)
解説
相手にとってかなり重い負担になることをたのむときに英米人が好んで使う表現に「もし〜してくださればとても有難いのですが」という条件法の構文があります。これは相手に頼むと決め付けた直接的な言い方を避けてた間接的要請文です。この形式の典型は"I'd appreciate it if 〜"です。"I'll appreciate it if you would kindly help us."のように使います。簡単にいえば「ご援助ください」ですが折り目正さが必要なときはこう言うのです。"I'd appreciate it if" の 'appreciate' は人がやったことの「真価を認める、つくづく有難いことだと思う、感謝する」の意の動詞ですから、目的語は必ず「事」であって(上の例ではit)、"Thank you" の 'you' のように「人」を感謝の対象とはしません。'you' に言及したければ必ず "appreciate your kindness(help, hospitality)" のように「事」にしなければいけません。受動態で言うときも人を主語にすることはできません。