"My baby cried."
(赤ん坊に泣かれた。)
解説
日本語では自動詞に「(ら)れる」をつけて受身表現をつくることができると言いました。どういうことかと言いますと、たとえば「ゆうべは赤ん坊に一晩中泣かれた」は自動詞「泣く」に「れる」をつけて受身表現「泣かれる」としたものです。英語の "My baby cried." は決して受動態にはできません。「赤ん坊に泣かれた」を "I was cried by the baby." と訳した本がありますが、これでは泣いたのは私であって赤ん坊が泣いたことを意味しません。日本語の「赤ん坊に泣かれた」は「赤ん坊に泣かれて私は困った」という意味です。つまりそういう迷惑・被害を被った私の体験として語っているのです。