"-"
((先日はありがとうございました。))
解説
「先日はどうもありがとう」を英訳すれば、"Thank you for the other day."です。これは文法的には正しいのですが、二つの点で英語の習慣とは違います。英語ではお礼は「先日は」「ゆうべは」「いつぞやは」などと、厚意を受けた<時>ではなく「結構な贈り物をいただいて」(the nice present)、「家まで送っていただいて」(sending me home)など具体的"事実"を明示してお礼を言います。「先日はどうもありがとうございました」が、いま一つ英語圏社会の習慣と違うのは、英米人はお礼を二度言うことはない点です。日本人社会ではお礼はその場で一度言い、次回に会った時にもう一度前回の礼を言う習慣にあります。お礼は二度目を言って初めて完結するわけです。日本人は、そういう習慣にない外国人を見て何と礼儀知らずだ恩知らずだ、と誤解することがあります。(参考:『日本の挨拶ことばを英語でどう言うか』(日本実用英語サービス))