「脳ドック」

- ヘルシー通信 -

登録番号:SL24-X03-065

Monthly Column (2025年2月25日号)

厚生労働省の「人口動態統計月報年計(令和5年)」によると、日本人の死亡原因の第1位は悪性新生物、第2位は心疾患(高血圧性を除く)、第3位は老衰、第4位は脳血管疾患となっています。統計によると老衰は近年順位を上げており、医療の進歩やひとびとの健康志向のあらわれのひとつといえるかもしれませんね。

さて第4位に落ちたとはいえ、脳血管疾患は突然症状が現れ運よく命を取り留められても後遺症が残ることが少なくない病気です。具体的には脳出血、くも膜下出血、脳血栓、脳塞栓などで、中高年以降に発症することが多く、脳梗塞は男性、くも膜下出血は女性に多いそうです。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈、肥満、喫煙、飲酒なども危険因子となります。これらの危険因子はできるだけ減らす努力が必要ですが、脳ドックを受けると早期発見できることがあります。健康でも40歳を過ぎたら脳ドックを受けることが勧められています。働き盛りの年代に多いくも膜下出血では、主要原因である脳動脈瘤や脳血管奇形などの病変を破裂(発症)前に発見して治療できる可能性があります。