「オノマトペ」

- ヘルシー通信 -

登録番号:SL25-X03-003

Monthly Column (2025年4月25日号)

「ジメジメ」「ジトジト」はこれからの季節で雨の日や湿気の多いときによく耳にする表現ですね。空気の湿り具合など肌で感じとった様子を伝えるのに便利な言葉です。

こうした擬態語や擬音語はオノマトペと呼ばれます。日本語はほかの外国語に比べてその種類が豊富なのだそうです。方言を含めるとその数はなんと数千にも及ぶとも云われます。日常会話のほか製造現場やマーケティングなどビジネスでもしばしば使われていますね。モチモチ、サクサク、ツルツル、テキパキ、ササっと、バーンと、ガツンと…

オノマトペは医療現場でも痛みや気分など患者さんが感じた体の状態を直観的に表現でき、医療機関でも診断に役立つため活躍しています。ズキズキ、ズキンズキン、ジンジン、キリキリなど全国的に比較的広く通用するもののほか、地域毎の方言もあります。たとえば「痛い」様子を表すものには、エカエカ(岩手県)、カヤカヤ(静岡県)、シカシカ(京都府)、ハチハチ(長崎県)といった具合いです。