「求められているもの」

- 生活&社会 -

登録番号:SL24-X03-051

Monthly Column (2024年11月25日号)

ハリウッド映画は長年アメリカのそして世界のエンタテインメント産業の巨大な柱のひとつであり続けています。そのコンテンツは映画館やDVD、ビデオ、TVなどで気軽に楽しむことができますが、これは多くの人々がハリウッド映画を求めている証左です。

一方、ハリウッド映画産業に携わる人たちは何を求めているのでしょうか。そのように考えてみると米映画「Shall we Dance?」が周防正行監督作品の同名映画のリメイクだったり、同「ライオン・キング」が手塚治虫の「ジャングル大帝」、クリント・イーストウッドの出世作「荒野の用心棒」が黒澤明の映画「用心棒」に着想を得ていたりすることが思い出されます。

ミッキーマウスを筆頭に米ディズニー社のキャラクターは日本では小さい子どもから大人まで幅広い人気を集めていますが、世界で稼ぎ頭のキャラクターとしては日本のキャラクターらがこれを凌駕しているといわれます。自分たちが欲しいものはわかりますが、自分と立場の異なる人のニーズには気づきにくいものですね。