「逆境を味方にする植物の知恵」

- 生活&社会 -

登録番号:SL26-X03-022

Monthly Column (2026年8月25日号)

砂漠に生きるサボテンは、雨がほとんど降らない環境でも枯れません。乾燥という逆境があるからこそ、わずかな雨を少しでも多く取り込もうと根を地表面に広く張り、茎そのものに水を蓄える力を身につけて生き残ってきたのです。ちなみに、雨が多い地域でサボテンを育てると、過剰な水分によって根腐れを起こすことがあります。

厳しい環境が強さを育てるという自然の法則の例は、ほかにもあります。高山など強い風が吹く場所に生える植物は、背丈があまり伸びないことが知られています。しかし、風で揺らされ続ける物理的な刺激によって植物ホルモンが働き、むしろ茎や幹は太く丈夫になる傾向があります。

これはビジネスの世界でも同じで、将来の成長の芽は追い風より向かい風の時にこそ生まれ育つものかもしれません。目の前の環境が厳しく見えても、それは組織が強くなるための負荷だと捉え、逆境を味方に変えて次の一歩に向けた企業体力や戦略を磨くチャンスにしていきたいですね。