「働く目的」

- 生活&社会 -

登録番号:SL24-X03-066

Monthly Column (2025年2月25日号)

「国民生活に関する世論調査」(令和5年11月調査)に働く目的は何かを尋ねた調査結果が示されています。平成19年7月と平成9年5月の同じ調査の結果とあわせてご紹介すると次の通りです。(数値は平成9年→平成19年→令和5年の順)

「お金を得るために働く」と答えた人の割合は34%→49.4%→64.5%
「社会の一員として、務めを果たすために働く」は16.9%→14.1%→10.8%
「自分の才能や能力を発揮するために働く」は12.7%→9.6%→7.2%
「生きがいをみつけるために働く」は33.1%→22.2%→12.8%

年を経るにつれ「お金を得るため…」との回答が増える一方、その他の理由は減っていることがわかります。仕事を通して得られる成功や達成感、活躍、成長期待などに目が向き、それを生き甲斐に感じる方が多かったとされる高度成長期やバブル期を象徴する当時のCMフレーズ「24時間戦えますか」にいまの人々が違和感を覚えるのは無理からぬところかもしれませんね。