「未来の勝ち筋」
- 生活&社会 -Monthly Column (2026年10月25日号)
企業が次の成長をつかむためには、自社の「強み」を再確認することが大切です。「強み」は「自社が得意なこと」と考えがちですが「顧客が評価し、自社製品・サービスを選択する理由」と言い換えた方が取り組みやすいといわれます。未来の勝ち筋は、顧客や環境の変化に合わせて、その強みを磨き直す先にあると、考えるというわけです。
ビジネスホテルはこれを模索して進化した好例だといわれます。従来の「安い・駅近・機能的」という出張向けの価値に加え、訪日客の増加や国内旅行の短期化という変化を捉え、大浴場やサウナ、デザイン性の高い客室、朝食ビュッフェの強化、キャッシュレス化、外国語対応といった環境適応を積み重ねました。大改革というより、顧客の行動変化に合わせた“ちょうどいい改善”の積み重ねです。その結果「出張の宿」から「観光にも選ばれる宿」へと市場を広げました。その稼働率はシティホテルや旅館を凌ぐのだとか。
顧客の変化を嗅ぎ取り強みを磨くその先には、未来の勝ち筋が見えてくるかもしれません。
