日本実用英語サービス

'get'と「手に入れる」の概念の違い

ここでは'get'の例を取り上げて説明します。

英語の学習はいかがですか。着実にものにしていらっしゃいますか。 語学に王道なしといいます。急がば回れと もいいます。また、ちりも積もれば山となるとも言いますように、やはり根気 よく毎日少しずつ経験を重ねていくのが最も効果的で最良の方法です。継続は 力なりです。役に立つ本当の実力というのはそうして身につけたものです。言 葉はいつ何が必要になるかはわかりませんので、ともかく経験がものをいいま す。そしてよく理解するためには、一回の学習時間の長さよりも、むしろ同じ ことを経験する回数の多さが大切です。

日本実用英語サービスでは、2000年の6月から英語の表現力倍増を目指したプログラムを立て、毎日(月~金)役立つ基本動詞について、例文とともに 小学生でもわかるような簡潔な解説を20,000人を超える読者の皆さんに配信(メルマガ)し喜んでいただきました。今ご覧いただいている「生活基本語完全マスター」は、これをベースにスマートフォンなどモバイル端末からいつでも気軽に学習できるよう開発したものです。

さて、get は基本動詞のうちでも最も重要な動詞です。なぜかと言いますと、最も使いみちの広い動詞だからです。同じ基本動詞でも get はhave, take, make, beなどの代わりにも使えます。まさに英語の基本動詞中桁外れに実力のある万能動詞No.1です。イギリス最大の『オックスフォー ド大英語辞典』は'get' の用法を説明するのに、73項目の分類を要したので す。それほど使いみちが広いのです。

しかし英米人はだれもその用法をわざわざ学習した人はありません。小学生の 頃までに自然と完全に身につけているものなのです。なぜでしょうか。簡単な 単語だからです。簡単で便利だから使いやすい。使いやすいからよく使う。で きるだけ多くのことをこの動詞ですませようとするのです。どんなに便利かと いいますと、動詞の5文型のいずれにも使えます。英語には完全自動詞、不完 全自動詞、完全他動詞、不完全他動詞、授与動詞の5種類がありますが、その 何れにも使える動詞はget 以外にはありません。

残念ですが、get に対応する訳語が日本語にはないのです。しいて言えば「得 る」「手に入れる」が一番近いのですが、この訳語は得する利益になることに しか使えません。get は'get pneumonia' (肺炎になる)'get cold'(風邪を 引く)'get it'(殺られる)など好ましくないことにも使えます。また入手の 方法を問わない動詞ですから「買う」「借りる」「盗む」「当てる」「理解す る」など幅広く使えます。get の後には名詞・代名詞だけでなく、分詞でも、 形容詞でも、副詞でも何でも来ることができるのです。

例文を示さないこのような説明は、すればするほど難しく聞こえるでしょうか ら、この辺でやめます。ともかくget が多少なりと身につけばみなさんの表現 力は倍増どころか10倍増すること請け合いです。こんな便利な動詞を勉強し ない手はありません。

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